The Passing : 新田博衞(Nitta Hiroe, 1929-2020 日本)


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現代の哲学者および美術史家たちの横顔


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新田博衞(Nitta Hiroe, 1929-2020 日本)
芸術作品の形成作用と解釈作用の根底にある身体性を剔抉し、手と心と身体の関係から空間性・時間性の成立を探った美学者。

京都の生まれ。旧制第三高等学校ののち、京都大学文学部哲学科を卒業。京都大学、大阪芸術大学で教鞭を執った。

『気ままにエステチックス』、勁草書房、1993年

『詩学序説』、勁草書房、1980年



「藝術作品――構造と存在」、博士学位論文、京都大学、1980年



「探偵小説の美学」、『藝術文化研究』第19号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2015年、1〜20頁

「音楽意味論の試み(3・完)――音楽と言語」、『藝術文化研究』第18号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2014年、1〜20頁

「音楽意味論の試み(2)――レナルド・B・メイヤー『音楽における感情と意味』を読む」、『藝術文化研究』第17号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2013年、1〜17頁

「音楽意味論の試み(1)――エードゥアルト・ハンスリック『音楽美について』を読む」、『藝術文化研究』第16号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2012年、1〜18頁

「劇・弁論術・政治――プラトンに訊く」、『藝術文化研究』第15号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2011年、1〜20頁

「フランス語になった『それから』(後)」、『藝術文化研究』第14号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2010年、1〜16頁

「フランス語になった『それから』(前)」、『藝術文化研究』第13号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2009年、57〜76頁

「ヘラクレイトスの美学(下)」、『美術フォーラム21』第20巻、2009年、34〜41頁

「ヘラクレイトスの美学(中)」、『美術フォーラム21』第19巻、2009年、154〜161頁

「ヘラクレイトスの美学(上)」、『美術フォーラム21』第18巻、2008年、120〜127頁

「“Χαλεπα τα καλα”(後)(“手ごわし、美しきもの!”)――伝プラトン『大ヒッピアス』を読む」、『藝術文化研究』第12号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2008年、1〜40頁

「“Χαλεπα τα καλα”(前)(“手ごわし、美しきもの!”)――伝プラトン『大ヒッピアス』を読む」、『藝術文化研究』第11号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2007年、1〜40頁

「なぜ花は綺麗に見えるのか?――カント『判断力批判』における問と答」、『美術フォーラム21』第13巻、2006年、86〜93頁

「脳死した近代絵画(後)」、『藝術文化研究』第10号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2006年、31〜114頁

「脳死した近代絵画(前)」、『藝術文化研究』第9号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2005年、73〜109頁

「なぜ人は踊るのか?――身体・テクノロジー・テロ」、『藝術文化研究』第8号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2004年、71〜86頁

「宙吊りにされた近代――ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ[承前・完]」、『藝術文化研究』第7号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2003年、117〜240頁

「宙吊りにされた近代――ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ」、『藝術文化研究』第6号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2002年、1〜53頁

「宙吊りにされた近代」、『人環フォーラム』第12号、京都大学大学院人間・環境学研究科、2002年、1頁

「Dance and Technology: 8 Fragments of Philosophical Aesthetics」、『藝術文化研究』第5号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2001年、1〜29頁

「映画になった『それから』」、『河南論集』第6号、2001年3月、174〜245頁

「Warum will man Gedichte vertonen? Sprache und Musik」、『藝術文化研究』第4号、大阪芸術大学大学院芸術研究科、2000年、13〜50頁

「美学断章」、『河南論集』第2号、1995年10月、193〜231頁

「繪畫に映った日本人の他界観」、久野昭編『日本人の他界観』(日文研叢書第3巻)、国際日本文化研究センター、1994年、111〜149頁

「藝術における「消費」の概念について――紹介と展望」、新田博衞研究代表『鑑賞・消費の観点から見た藝術』(平成3年度科学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書[02301009])、1993年、243〜263頁

「読んだり、見たり、聴いたり」、『静脩』第26巻第3号、1990年3月、1〜4頁

「身体性の記号化としての藝術――序に代えて」、新田博衞研究代表『身体性の記号化としての藝術』(昭和62・63年度科学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書[62301009])、1990年、1〜8頁

「論書」、京都大学美学美術史学研究会編『芸術の理論と歴史』、思文閣出版、1990年、3〜12頁

「美的感情について――現象学的素描」、『現象学年報』第6号、1990年、1〜17頁

「身体と感性」、『美術教育』第257号、1988年、32〜36頁

「絵と言葉」、『人文学報』第60号、1986年3月、161〜170頁

「拾い読みの『それから』」、『理想』第622号、1985年3月、221〜234頁

「知覚・芸術・言語――コンラート・フィードラーの創作論」、山本正男監修『芸術学の方法』(芸術学研究双書)、玉川大学出版部、1985年、83〜100頁

「藝術作品の概念」、梅本尭夫ほか編『アプサラス――長広敏雄先生喜寿記念論文集』、音楽之友社、1985年、97〜111頁

「作られた空間・作られた時間――芸術は何の為に?」、『トポス 空間 時間』(新・岩波講座哲学第7巻)、岩波書店、1985年、205〜236頁

「コンピュータに創作ができるか」、『藝術論集』第1号、1984年10月、30〜43頁/『美術教育』第257号、1988年、55〜64頁

「美的経験」、今道友信編『美学の主題』(講座美学第2巻)、東京大学出版会、1984年

「絵画空間について――アルベルティとヒルデブラント(完)」、『哲学研究』第47巻第5号、1983年5月、600〜628頁

「物・世界・芸術作品」、『思想』第668号、1980年2月、1〜17頁

「喜劇のカタルシス」、昭和54年度科学研究費補助金研究成果報告書[231017]、1980年〔*『詩学序説』所収〕

「芸術の誕生――ディオニュソス的世界からの」、『理想』第557号、1979年10月、12〜15頁

「身体と舞踊作品」、『体育科教育』第22巻第6号、1979年1月、15〜17頁〔*『気ままにエステチックス』所収〕

「現象学への新たなる展開へ――美学・芸術学の地平から」、『美術手帖』第444号、1979年1月、32〜34頁

「カントの『判断力批判』」、『理想』第545号、1978年10月、122〜128頁

「絵画空間について――アルベルティとヒルデブラント(中)」、『哲学研究』第46巻第5号、1978年6月、397〜418頁

「「金閣寺」の方法――覚書風に」、『理想』第533号、1977年10月、136〜151頁

「詩と音楽――比較美学的考察」、『理想』第528号、1977年5月、107〜124頁

「絵画空間について――アルベルティとヒルデブラント(上)」、『哲学研究』第46巻第2号、1976年10月、99〜130頁

「ドラマの構成――『アンティゴネー』(完)」、『美学』第26巻第4号、1976年3月、13〜24頁〔*『詩学序説』所収〕

「ドラマの構成――『アンティゴネー』(中)」、『美学』第26巻第1号、1975年6月、1〜9頁〔*『詩学序説』所収〕

「ドラマの構成――『アンティゴネー』(前)」、『美学』第25巻第2号、1974年9月、11〜25頁〔*『詩学序説』所収〕

「美は果敢ないものか?」、飯島宗享ほか編『実存思想の可能性』(実存主義講座第8巻)、理想社、1974年、167〜186頁

「詩的表現について――美学的考察」、岡崎義恵ほか編『日本文学と英文学』(研究叢書第3巻)、教育出版センター、1973年、3〜41頁

「美・狂気・エロース」、『理想』第483号、1973年8月、60〜69頁

「身体・運動・エフォート――舞踊美学の試み」(小林淑夫との共著)、京都大学美学美術史学研究会編『芸術的世界の論理』、創文社、1972年、107〜128頁

「芸術作品の座標」、『実存主義』第61号、1972年9月、104〜123頁

「詩の言葉(完)」、『美学』第22巻第4号、1972年3月、48〜56頁〔*『詩学序説』所収〕

「詩の言葉(三)」、『美学』第22巻第2号、1971年9月、36〜47頁〔*『詩学序説』所収〕

「詩の言葉(二)」、『美学』第22巻第1号、1971年6月、41〜52頁〔*『詩学序説』所収〕

「詩の言葉(一)」、『美学』第21巻第4号、1971年3月、1〜11頁〔*『詩学序説』所収〕

「現代芸術の困惑」、『諸君!』第2巻第6号、1970年6月、120〜132頁

「作品の存在」、『美学』第20巻第1号、1969年6月、45〜54頁

「絵画空間について――雪舟の場合」、『華道』第30巻第12号、1968年12月、4〜6頁

「叙事文芸における一人称記述」、『美学』第19巻第1号、1968年6月、1〜14頁〔*『詩学序説』所収〕

「小説の方法」、『美学』第18巻第1号、1967年6月、1〜21頁〔*『詩学序説』所収〕

「小説における作者の遍在」、『京都市立美術大学研究紀要』第10号、1964年12月、1〜10頁

「作風成立の基盤」、『美学』第15巻第2号、1964年9月、16〜28頁

「彫刻とはなにか」、井島勉編『芸術の世界――その鑑賞と理解』、創文社、1964年、35〜40頁

「三つの類型」、井島勉編『芸術の世界――その鑑賞と理解』、創文社、1964年、40〜48頁

「小説と事実」、井島勉編『芸術の世界――その鑑賞と理解』、創文社、1964年、131〜145頁〔*『詩学序説』所収〕

「小説の諸問題」、井島勉編『芸術の世界――その鑑賞と理解』、創文社、1964年、145〜159頁〔*『詩学序説』所収〕

「創作の過程」、田中美知太郎編『芸術理論』(講座哲学大系第6巻)、人文書院、1964年、107〜134頁

「作品の構造」、『哲学研究』第41巻第9号、1962年2月、752〜779頁

「作品の成立」、『美学』第10巻3号、1959年、8〜11頁

*書評の類は省略。

新田博衞編『西洋美術史への視座』、勁草書房、1988年

新田博衞編『藝術哲学の根本問題』(現代哲学の根本問題第4巻)、晃洋書房、1978年